ポルトヴェーネレとチンクエ・テッレ、周辺小島群=Portovenere, Cinque Terre e Isole：Palmaria, Tino e Tinetto

北部イタリア - 世界遺産・街歩き情報

ポルトヴェーネレ、チンクエテッレと小島群= Portovenere, Cinque Terre e Isole：Palmaria, Tino e Tinetto

北イタリアの世界遺産、ポルトヴェーネレとチンクエ・テッレ、その周辺のパルマリア島、ティネット、ティーノ島小島群。ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレはリグーリア州、ラスペッツィア県。ポルトヴェーネレと、チンクェ・テッレは1997年世界遺産に登録された。
ポルトヴェーネレは、12世紀、海洋国家ジェノヴァが築いた城と砦の町。ポルト=portoは港、ヴェーネレ=venereは女神ヴィーナス。ポルトヴェーネレは即ち女神・ヴィーナスの港である。
ヴェネツィア、ピサ、アマルフィ等海洋国家が栄えた時代に、ジェノヴァ共和国は隣国ピサに対抗するために、ラスペッツィア湾の軍事的な重要性からポルトヴェーネレに堅固な城を築き、リーグレ海を航行する船の監視と守備を固めた。

世界遺産ポルトヴェーネレ、湾の入り口に建つサンピエトロ教会。海はMarLigure=リグレ海。

大航海時代から海洋国家として栄え、ヴェネツィアと覇を競ったジェノヴァ。ジェノヴァからリビエラ（海岸）リグレ海を南下すると、背後に急峻な崖が迫り、独特な景観の世界遺産チンクエ・テッレ、ポルトヴェーネレに出会うことができる。
ポルトヴェーネレはラスペッツィア湾の世界遺産チンクエ・テッレとポルトヴェーネレは同じリグーリア州の高級リゾート・ポルトフィーノ等と並んで夏のリゾートとして有名になった。ポルトヴェーネレに２～３泊して、チンクエ・テッレの村々を巡るのが一番のおすすめ。できれば、４月から１０月までの時期に旅行行くようにしたい。冬は船便の運行が休止となり海上からの眺めを楽しみ、チンクエ・テッレの村々を歩くには冬の時期では価値半減する。ラスペッツィア～ポルトフィーノへの船便にも、ポルトヴェーネレやチンクエ・テッレの村で乗降できる便がある。全ての便ではないので注意が必要である。

城から見たポルトヴェーネレの町並みとラスペッツィア湾、右側に世界遺産のパルマリア島が少しだけ見える。

チンクエ・テッレとは？チンクェはイタリア語で5=五つ。テッレは」大地」や「土地」の意。チンクェ・テッレはリグーリア州・ジェノヴァの東リヴィエラ（海岸）の５つの村、即ちモンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナツッア、コルニーリア、マナローラ、リオマッジョーレなのだ。
チンクエ・テッレの五つの村は歩いて踏破することもできるが、それには結構登り下りの急な山道を少なくとも四時間くらいは歩けることが条件となる。歩いて回る時間がなければポルトヴェーネレからモンテロッソ・アル・マーレまで頻繁に行き来する船に乗れば、チンクェ・テッレの絶景を存分に楽しめる。