シエナ歴史地区世界遺産=Centro storico di Siena
中部イタリアの世界遺産、シエナ歴史地区=Centro storico di Siena
中部イタリアの世界遺産、世界一美しいカンポ広場とパリオのトスカーナ・中世の町
イタリア、トスカーナ州、シエナ県。県庁所在地、シエナ歴史地区=Centro storico dil Siena は1995年、世界遺産に登録された。
シエナはトスカーナ州都・フィレンツェから約70km。シエナはトスカーナのピサやサンジミニャーノがそうであるように、起源はローマより古くエトルスキの時代に求められるというが、よくはわかっていない。シエナのオオカミの紋章はローマ建設神話にあるロムスとレムスの兄弟と同じだ。これはシエナの建国がレムスの子セニウス(Seinio)によると信じられてきたからである。10世紀以降ゲルマン民族の大移動・北方民族の侵入の時代には、高い丘の上にあるシエナは避難の場所となり、多くの人々が住み着くようになった。
フランク族のイタリア征服後12世紀中頃には、北イタリアにコムーネを名乗る自治都市国家が生まれ、そのひとつであるシエナはドイツ皇帝派の拠点としてローマ教皇派のフィレンツェと長く覇を競い繁栄した。

世界遺産シエナ、カンポ広場、マンジャの塔から見える中世の街並み。中部イタリア
世界遺産となったシエナ歴史地区は中世以来の街並みがそのまま残っていて、町を歩くとタイムスリップしたような感動を覚えるはずだ。しばしカンポ広場に立ち比類ない歴史の流れと人々の営みに思いを馳せたいものである。
シエナの見どころ
- カンポ広場 Piazza del Campo
- 市庁舎 Palazzo Pubblico
- マンジャの塔 torre del Mangia (シエナで一番高い塔)
- ドゥオーモ=シエナ大聖堂。
- 国立考古学博物館:見学時間:夏期 4月~9月 0900~12:30 第一と最終月曜日休館
- 市立美術館:見学時間:夏期 3月後半~11月前半 0930~19:30
- 冬期11月後半~ 3月前半 09:30~13:45 Santa Maria del Fiore

イタリア世界遺産・シエナ、城壁をくぐってカンポ広場へ向かうと

イタリア世界遺産・シエナ、カンポ広場を通ってマンジャの塔へ向かう。

イタリア世界遺産、シエナ、マンジャの塔を登り初めてすぐのカンポ広場。

イタリア世界遺産、シエナ、マンジャの塔まだ中段。ここからカンポ広場をみると

イタリア世界遺産。 シエナ、マンジャの塔から世界で最も美しい広場カンポ広場をみおろすと、

イタリア世界遺産シエナカンポ広場、マンジャの塔の頂上にある鐘楼。ここからシエナ全景を眺められる。

世界遺産シエナ、カンポ広場、マンジャの塔から見える中世の街並み。中部イタリア

イタリア世界遺産シエナ。ドゥオーモ、大聖堂
周辺の見どころ
- フィレンツェ
- ピサ
- サンジミニャーノ
- ルッカ
- リグーリア州のチンクエ・テッレやジェノヴァ
- ウンブリア州のペルージア、アッシジなどの町
特産品・食事
- 皮革製品
- トスカーナはワインの名産地。
- キァンティ
- モンタルチーノ
- モンテプルチアーノ
- オリーヴオイル
- レンズ豆のスープ
- イノシシ肉のワイン煮込み
- 子羊のアバッキオ
- ウサギ、イノシシ料理
- カルチョーフィ(朝鮮アザミ)

モンテプルチアーノ、トスカーナワイナリー。アヴィニョネージ。

モンテプルチアーノ、トスカーナワイナリー。アヴィニョネージ。

フィレンツェ、中央市場
日本からのアクセス
ローマ経由でシエナまでその日のうちに到着できる。または、フィレンツェに入りバス利用も可能。
個人旅行
フィレンツェやシエナ、サンジミニャーノ、ルッカなどのトスカーナをメインにするかリグーリア州のチンクエ・テッレやウンブリアのペルージア、アッシジなどと組み合わせた旅行にするのがお勧め。
フィレンツェに2~3泊、その後シエナ3泊ほどして、サンジミニャーノやピサルッカなどを巡る。あるいはトスカーナアグリツーリズモに滞在してピサ、ルッカなどを回るのもよいだろう。州が違うが リグーリア州ポルトヴェーネレは近い。トスカーナからチンクエ・テッレへ回るのおもしろい。
フィレンツェはトスカーナのどの街にもアクセスが便利。
- シエナ
- サンジミニャーノ
- ルッカ
- ピサ
- アッシジ
- チンクエ・テッレ
- ヴェネツィア

イタリア世界遺産、フィレンツェ、ドゥオーモ=サンタマリアデルフィオーレ大聖堂

世界遺産フィレンツェ歴史地区シニョーリア広場のダビデ像。これはレプリカ。本物はアカデミア美術館に

モンテプルチアーノ、トスカーナワイナリー。アヴィニョネージ。

イタリア世界遺産トスカーナ州、サンジミニャーノ、ドゥオーモ広場。ドゥオーモと左はポポロ宮、トッレグロッサ