海外旅行の際のネット接続

海外旅行へ行く際に、悩みの種の一つとなるのがネット環境です。
特に慣れない国へ旅行に行く際は、地図アプリやWEBサイトを随時参考にしながら観光する方も多いのではないでしょうか。
そこでこちらの記事では、「海外旅行へ行く際にwifiはどうすればよいのか？」「ネットにつながる環境はどうやって整えるのか？」という疑問について、方法やポイントごとに詳しく解説します。

海外旅行の際にWifiはどうすれば良い？主に選べるのは4つの選択肢

さて、海外旅行の際に、どうやってスマホやタブレット等をネットにつなげる環境を整えるのかという悩みに対しては、主に4つの解決策があります。
まず、海外で利用できるWifiを調達する方法としては、海外用のWifiルーターをレンタルするというのが最も一般的な方法です。
また、Wifiを使用するという観点で言えば、渡航先のフリーWifiを使用するというのも選択肢の一つでしょう。
もう一つ、端末をネットにつなげられる状態にする手段で言えば、Wifi以外にも海外データローミングを使用するという方法と、海外で使用できるSIMカードを購入するという手段があります。
それでは、これら4つの方法について、それぞれ具体的に見ていきましょう。

海外用のWiFiルーターをレンタルする

まず、海外旅行先でスマホやPCをネット接続する方法として最もポピュラーなのが、海外用のWifiルーターをレンタルするという方法です。
これは、渡航先で使用できるWifiルーターをレンタルしているサービスを利用し、そのレンタルしたWifiルーターを介してネットに接続するという仕組みになります。
この方法は、手順も簡単で利便性も高く、サービスを展開している業者の数も豊富なのが特徴です。

海外用のWifiルーターをレンタルするステップ

STEP1:利用する業者を選ぶ

まずは、海外旅行先で使用するレンタルwifiサービス業者を選ぶところから始めます。
各業者ごとにサービス提供内容が細かく異なっていますので、まずは自分の利用目的に合致するサービスを選びましょう。
具体的に注目するポイントとしては、『料金』『データ容量』『対応国』『サポート内容』です。

STEP2:『対応国』は渡航先の国を、『料金』『データ容量と利用期間』はバランスを考えてチョイスする

大前提として、『対応国』は渡航先や渡航予定の国に対応しているサービスを選びましょう。
誤って渡航先に対応していないWifiをレンタルしてしまうと、当然ながらこの方法でネットに接続することはできません。
また、データ容量と利用期間に関しては、旅行中にどのようなアプリやサービスを使用するのかを事前に把握しておき、滞在中は余裕をもって使用できる内容のプランを契約しておきましょう。
それに加えて、各レンタルWifiサービスでは渡航先での紛失・破損・ネットに接続できない等のトラブルに対するサポートも行っています。
そのため、これらのサポート内容と使用するデータ容量も含めて、最もコストパフォーマンスが良い業者を選ぶのがおすすめです。

STEP3:利用するサービスを決めたら申し込みを行い、ルーターを受け取る。

実際に利用するサービスが決まったら、レンタル業者のホームページ等から申し込みを行います。
その際に、ルーター本体の受け取り方法も選択することができますので、任意の受け取り方法を選びましょう。
おすすめなのは、空港のロッカーで受取が可能なサービスで、フライト前に空港のロッカーで簡単に受け取ることが可能です。

STEP4:Wifiに接続する

レンタルしたルーター本体の説明書に詳しい接続方法が記載されています。
そのため、事前に接続方法に目を通しておくと良いでしょう。
実際に渡航先に到着すれば、説明書通りに設定をしてネット接続は完了です。

STEP5:帰国後にWifiを返却する

ルーター本体は、帰国後に指定した方法で返却することになります。
郵送などの方法もありますが、こちらも空港のカウンターやロッカーで返却する方法が最も簡単でおすすめです。

海外用のWifiルーターをレンタルするメリット

海外用のWifiルーターをレンタルするメリットとしてまず挙げられるのが、サービスを定額で利用できるという点です。
基本的に契約時の期間内に決められたデータ容量しか使えないため、サービスも定額で提供されています。
そのため、データの使い過ぎで通信料が高くなってしまうという心配もないのがメリットです。
また、家族や友人等でシェアして使用することが可能なため、1台レンタルしておけばグループ内全員でネット接続することが可能となります。
それに加えて、料金もメンバーで共同で支払えば割安に使用できるというのもメリットと言えるでしょう。
その他のサポートや補償も充実しているという点も、嬉しいポイントです。

海外用のWifiルーターをレンタルするデメリット

海外旅行の際にWifiを使用する手段としてファーストチョイスにもなり得るレンタルサービスですが、デメリットもあります。
その一つとして挙げられるのが、データ容量の制限です。
こちらのサービスは、期間中定額で事前に決められた容量だけを使用できるというものですので、渡航中に思わず使い過ぎてしまいデータ容量を使い切ってしまうケースがあるのがデメリットです。
また、リーター本体の受取・返却の手間や持ち運びが煩わしいと感じる方は、こちらもデメリットとなり得るポイントとなります。

渡航先のフリーWifiを使用する

先ほどは定額の料金を支払ってWifiを使用できるようにする手段でしたが、完全に無料でwifiを使用する方法としては渡航先のフリーWifiを利用するという方法があります。
これは、渡航先の空港や商業施設等のフリーWifiスポットでネット接続を行うという方法です。
国によってはフリーWifiスポットの整備が進んでいる所もありますので、料金をかけずに不便なく渡航先でネットを使用できる方法となっています。

渡航先でフリーWifiに接続するステップ

STEP1:フリーwifiが使用できる場所の確認

まずは、渡航先のどの場所でフリーWifiを使用できるのかを事前に確認をしておきましょう。
基本的に空港などの公共交通機関や、宿泊施設であればフリーwifiを使用することが可能です。

STEP2:フリーwifiスポットのネットワーク名の確認

フリーWifiスポットに到着したら、国内でフリーwifiを接続する時と同様にネットワーク名を確認しましょう。
もし、フリーWifiサービスを提供しているのにも関わらずネットワーク名がわからない場合は、係員に確認することをおすすめします。

STEP3:ネットワーク設定をして、接続する

フリーWifiスポットには接続方法が掲示されていることもありますので、ネットワーク名の確認ができれば説明通りにネットワーク設定を行い、ネットに接続しましょう。
その際にパスワードの入力を求められることもありますので、こちらも事前に要確認です。

渡航先でフリーWifiを使用するメリット

wifiレンタルサービスではなくフリーwifiを使用する最大のメリットとしては、利用料金が一切かからないという点です。
データ容量にも制限がないため、情報取集や移動の待ち時間等でも、通信料やデータ容量を気にせず使用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
また、wifiルーターを持ち運ぶ必要がないため、紛失する心配もないというのも嬉しいポイントです。

渡航先でフリーWifiを使用するデメリット

一方で、渡航先でフリーwifiを使用する最大のデメリットがセキュリティ面でのリスクです。
フリーWifi等で暗号化されていないネット接続を行った場合、端末から接続した情報が盗み取られてしまうケースもあるので注意が必要となります。
そのため、ログイン情報等の個人情報が含まれる接続は控える必要があるでしょう。
また、フリーwifiスポットがあまり整備されていない国の場合、ある程度の土地勘がないとフリーwifiスポットの場所自体がわからないというデメリットもあります。

海外旅行の際のWifi以外でネット接続する2つの方法

海外旅行先でネットに接続する手段には、wifiを使用する以外にも主に2つの方法がありますので、こちらも紹介しておきましょう。

海外データローミングを使用する

日本国内で契約している携帯電話会社のサービスの中に、渡航先の提携通信業者のネットワークが使用できるデータローミングというサービスがあります。
こちらのサービスを利用すれば、wifiの必要もなくスマホから直接ネットワークに接続することが可能です。
一方で、データローミングは通信料が高額となってしまうケースもあることから、定額サービスなどの利用を検討する必要があります。

海外で使用できるSIMカードを購入する

Wifi接続以外のもう一つの手段としては、海外で使用できるSIMカードを購入するという方法もあります。
これは、日本国内もしくは現地で渡航先に対応しているSIMカードを購入し、それでネットに接続するという方法です。
この方法であれば、データーローミングよりも通信料を抑えることが可能になります。
一方で、こちらのSIMカードを使用するためにはSIMフリー端末もしくはSIMロックを解除する必要があるため、自分の端末の対応状況を事前に7確認しておくようにしましょう。

海外旅行先やネットの使い方によって最適なサービスを選ぶ

以上のように、海外旅行でWifiを使用する方法には主に2通りの方法があり、Wifiを使用しないでネットワークに接続する方法もいくつか存在します。
それぞれに必要な費用・使い勝手・リスク等が異なりますので、渡航先でどのようにスマホ・タブレット等を使用するのかを事前に想定し、最もマッチする手段をチョイスできるようにしておくことがおすすめです。